言えないこと。
どうにも父親が苦手だ。
暴力を振るわれたことはない。直接的に罵られたこともない。
だが、苦手だ。
それは多分、父親が真っ当な人だからだと思う。
自分が誰よりも真っ当だという自信があるからだと思う。
私は頭の回転があまり良くない上に、流されやすい。
突発的な事態が起こると混乱して、失敗して、後悔することが多い。
後悔が鬱に繋がって、また判断力が鈍る。その繰り返しだ。
父親にはそれが理解できない。
私の失敗する理由がわからない。何でそんな馬鹿なことをしたのかもわからない。
鬱にも、適応障害にも、不安障害にも。縁のない暮らしをしている。
自分に理解できないものは、自分の理解の届く場所まで引き摺り下ろそうとする。
引き摺り下ろせなければ、無視する。
それがとても息苦しい。
私にとっては、父親の真っ当さが重いのだ。
自分が真っ当じゃないのはわかっている。真っ当になりたいと思っている。
足掻いて足掻いて、それでも手に入らない。上手く出来ない。
付いてしまった失敗を隠す癖は未だに直っていない。
いい年をして、父親が怖い。
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